2019年
小学校新学習指導要領の全面実施(2020年4月)まで1年あまりとなりました。
中学校は2021年4月、高等学校は2022年4月より全面実施となります。
すでに移行に入っている、来年度から移行に取り組む、という学校が増えていくことでしょう。
新学習指導要領では、ご存知の通り「情報活用能力(情報モラルを含む)」が、学習の基盤となる資質・能力の一つ、と位置づけられました。(言語能力、問題発見・解決能力等と併記)
そのため、
「コンピュータや情報通信ネットーワークなどの情報手段を活用するために必要な環境」
が求められており、文部科学省は各都道府県教育委員会等へ通知を出すなど、その推進に努めています。
”主体的・対話的で深い学び”の実現に向けた”授業改善”
”過程を重視した学習”の充実を図る
情報活用能力と共に、新学習指導要領の根幹をなす部分です。
学習の主体は「学習者」=「児童生徒」です。
情報活用能力を身につけ、問題解決の視点を持ち、その解決策を創造しようと取り組む。
その過程で、様々な知識を相互に関連付けながら思考・探求し、深く学ぶ。
学習の過程を自分自身で振り返り、どのように学ぶことができたのかを理解し、次の学びに生かそうとする。
それらの実現を支えるための学習環境の一つに「ICT」があるのではないでしょか。
児童生徒に対して
同じタイミングで同じ情報を与える、同じ操作を行わせる、
管理上の観点から使徒や機能を過度に制限する、
という、ある意味
”教えやすい” ICT環境や活用
よりも
個々の思考や学習過程に応じて、
使徒や機能を選択し、
情報を収集・整理・分類したり、
図や表にまとめたり、
文を入力し構成したり、
形成された考えなどを表現したり
他者の考えに触れ、それを取り入れようと情報を編集、再構成したり、
自身の学びを記録し、振り返り、改善しようとする、
など、
”学びやすい” ICT環境や活用
ということが求められ、重要になる。
そう考えています。
2019年は、
"学びやすい" ICT環境の整備を実現するために、何が必要で、どのように取り組むことが有効なのか。
これをテーマとして、取り組みや提案などを発信してまいります。